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なぜ車のエアクリーナを交換しないとダメなのか?燃費やパワーの関係は?

なぜ車のエアクリーナを交換しないとダメなのか?燃費やパワーの関係は?

あなたは、車のエアクリーナーを、交換したことがあるだろうか?

もし、車のエアクリーナーを交換しないで、そのまま走り続けると空気がろ過されなくなりエンジン不調の原因になるのだ。

本記事では、適切な車のエアクリーナーの交換時期や、燃費やパワーの関係性も含めてお伝えしていこう。

そもそもエアクリーナーって何?

エアクリーナーとは、簡単に説明するとエンジンに異物が入らないようにするためのフィルターだ。

このエアクリーナーがあるおかげで、エンジン内に異物が入り込まずクリーンな空気を送り続けることができる。

だけど、もしエアクリーナーがない状態で走り続けると、エンジン内部に異物が入り込んで傷を付けたくない部品に傷をつけてしまうだろう。

 

その結果、シリンダーやピストンは傷だらけになり、当然エンジン不調を招く結果になるのだ。

ただ、エアクリーナーがない状態の例題は極端な話だが、エアクリーナーを交換しない状態で走行し続けるというのも同じ結果を生むことになる。

想像してほしい、マスクをした状態で呼吸をしたときに、あなたは息苦しいと感じたことはないだろうか。

エアクリーナーが汚れ切った状態が、まさにそれなのである。

つまり、エアクリーナーはエンジン内部にクリーンな空気を送るための、ろ過するフィルターだと思って間違いない。

 

車のエアクリーナーの交換時期は守ったほうが良い!

車のエアクリーナーの交換時期は、一般的に走行距離「2万キロ~3万キロ」となっている。

走行する環境によっては交換時期は、「2万キロ~3万キロ」よりも早くなるケースも考えられるだろう。

 

また、走行距離だけではなく年数もチェックして、交換時期を自分で判断するほうが良い。

通常は車検の時に新品に交換するかどうか、ユーザーに聞いてくるものだが業者によっては聞いてこない場合もある。

誰も何も聞いてこないようなら自分からエアクリーナーの状態は問題ないか、スタッフに問い合わせるのが一番だろう。

定期的に自分でエアクリーナーの状態をチェックして、汚れていたらすぐに交換したいところだ。

 

エアクリーナーを交換しないと燃費やパワーがドンドン悪化していく!

 

エアクリーナーを交換しないと、燃費はどんどん悪化していく。

 

「エコカーなのに燃費が悪い」

「他の同型同年式の車より加速が悪く感じる」

「最近アクセルを多く踏まないと加速しない」

 

以上のようなことが気になったら、エアクリーナーをチェックしたほうが良いだろう。

エアクリーナーが汚れまくった状態で走行を続けると、燃費やエンジンパワーはダウンしていく。

どうして燃費やエンジンパワーがダウンしていくのか、そのメカニズムを説明していくことにしよう。

そもそも、エンジンは空気とガソリンをうまく混合し、燃焼室に送り届けている。

最近ではシリンダーに直接燃料を噴射しているタイプもあるみたいだが、基本はほとんど変わっていない。

空気とガソリンが混合され燃焼室に送り込まれれば、シリンダー内で圧縮され点火プラグが火花を放ち爆発が起きる。

その反動でピストンが押し戻されるというのが、エンジン内部の一連の流れだ。

 

燃料の完全燃焼を考えた場合に、理論上必要になるガソリンと空気の量の比率を「理論空燃比」という。

さらに、理想的な空燃比は「14.7:1」となっていて、「空気が14.7」に対して「ガソリンは1」が理想的な空燃比だと言える。

もし、空気が14.7も満たない場合は、理想的な空燃比にはならないだろう。

ただ、車種によって「14.7:1」の空燃比が保たれているわけではないが、いずれにしてもバランスが崩れればエンジン不調の原因となるのだ。

だからこそ、エアクリーナーは定期的にチェックをして、汚れていたら即交換をしたほうが良いだろう。

 

エアクリーナーくらい自分で交換したほうが良い!?

 

エアクリーナーくらいは、自分で交換したいところ。

 

車種によってはエアクリーナーの交換がむつかしい場合もあるが、そういう困難を乗り越えて自分で作業をすれば愛車に愛着がわくようになるかもしれない。

筆者が所有しているフォルクスワーゲン・ポロの場合は、特殊なネジでエアクリーナーカバーが固定されていた。

 

普通の六角レンチでは緩みそうもないので、ディーラーに依頼をしたこともある。

筆者のようにできない場合は、素直に業者に頼んだほうが良いだろう。

外車の場合はエアクリーナー交換一つにしても、苦労させられることもあるかもしれない。

だが、国産車の場合はたいてい作業しやすい場所にエアクリーナーボックスがあり、固定金具もピンだけというケースも少なくない。

 

エアクリーナーの掃除はやめたほうが良い!その理由は?

 

エアクリーナーが汚れていると、掃除をしたくなる人もいるのではないだろうか。

筆者は現役整備士に直接エアクリーナーの掃除を、どうすれば良いかを聞いてみたことがある。

 

その時の回答はこうだ

「高圧エアーで埃を吹き飛ばす程度が良いです
それ以外は掃除しないで新品に交換したほうが良いですね」

筆者はエアクリーナーを交換するお金がない場合も想定し、聞いてみたのだが素人が下手に掃除はしないほうが良いとのことだった。

 

そもそも、エアクリーナーは擦ったり洗ったりするように作られておらず、素材は細かい繊維で埃を足止めしているのだ。

なので、ブラシなどで擦っても埃が取れているように見えるが、フィルターの繊維の奥に入り込んでいる粒子までは取り除くことはできない。

また、掃除機でエアクリーナーに付着した埃を吸い取っている人もユーチューブ動画で見かけるが、あれは本当に意味がない。

先ほども説明した通り繊維の奥に入り込んでいる埃までは、取り除くことができないからjだ。

基本的に、交換時期まではエアクリーナーは掃除しなくて良い。

なので、エアフィルターは高圧エアーで吹き飛ばす方法以外は、しなくて良いということだ。

 

まとめ

車のエアクリーナーの交換時期は、基本的に「2万キロ~3万キロ」だ。

エアクリーナーが汚れた状態で走り続けると、燃費やエンジンパワーがドンドンダウンしていくだろう。

燃費やエンジンパワーがダウンさせたくないという場合は、定期的にエアクリーナーのチェックを怠らないほうが良い。

基本的にエアクリーナーは自分で交換が可能なので、ぜひとも挑戦をしていただきたい。

筆者が所有するもう一台の愛車で、ミライースも先日エアクリーナーを交換したばかり。

エアクリーナーの交換方法も説明しているので、ぜひ参考にしていただきたい。

 

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